現在の大学教育では,大学や学部がそれぞれの個性や特色を明確にするために,どのような「教育理念・教育目標」を持っているかを公表すること,また,どのような学生を受け入れ,どのような教育課程を経て,どのような人材にして社会に送り出すかを「3つの方針(ポリシー)」として公表することが,求められています。
以下が,琉球大学教育学部の「教育理念・教育目標」および「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」「学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」「教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)」です。本学部に入学を希望される方は,特に「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」にご注意ください。
教育学部は、沖縄唯一の教員養成学部として、教職教養、市民的教養、教科等に関する深い理解を基盤に、小学校、中学校、特別支援学校等さまざまな教育現場が抱える多様な課題、また島しょ的地域特性や平和共生等沖縄ならではの教育課題と誠実に向き合い、協働しつつ学び続けることができる教師や教育分野の専門家の養成を目的としています。卒業後には、沖縄県をはじめとする全国の学校や教育の現場において、人格・能力共に優れた教員等として活躍することが期待されます。
教育学部では、教育という営みの本質を学びつつ、主として学校教育に関わる今日的な問題に真剣に取り組もうとする、次のような人材を求めています。
なお,本学部の受験を考えている皆さんは,下記もご参照ください。
上記「教育理念・教育目標」に示したような教員に備わる高い専門性を育みます。具体的には,下記(1)~(6)の資質・能力を身に付けることを,学生の皆さんに目指していただきます。つまりこれは,皆さんの学習教育目標でもあります。
教育学部では、大学内の学習の場で提供される講義系・演習系科目と具体的な教育の場(=学校など)で実践を行う実習系科目との双方を組み込んだ系統的な学修や経験をとおして、実践と理論とを往還的に学ぶことが出来ます。
◆1年次から2年次にかけて◆
学習教育目標(1)~(4)の基礎段階として、講義系・演習系科目では、教科や教職に関する基礎的科目の履修により、教職の意義 や基礎理論及び指導に際して必要な知識を広く学びます。また、各専攻・専修における4年間の学修をスタートとして「初年次科目」が設けられています。 学習教育目標(6)の基礎段階として、「教職体験」(1年次後学期と2年次前学期)などの基礎実習と「介護等体験」(2年次)に参加することをとおして、教育現場の様子や子どもとの関わり方、子ども一人一人の学びと育ちを支えることの意義などを理解します。 さらに、共通教育科目および「現代的・地域的教育課題に関する科目」を4年間通じて断続的に履修することにより、学習教育目標(5)を身に付けていきます。
◆2年次から3年次前学期にかけて◆
学習教育目標(1)~(3)を深めるため、講義系・演習系科目では、教科や教職に関する専門科目の履修が始まり、学校現場で豊かな学習指導を行うための力量を高めていきます。 実習系科目では、附属学校での本実習(3年次)をとおして、これまでの学修成果を総動員しつつ教育実践を構想・実施する方法を実践的に習得し、学習教育目標(6)を確実なものとします。
◆3年次後学期から4年次にかけて◆
講義系・演習系科目では、所属専修が提供する特講科目や各自が所属するゼミでの探究をとおして、学習教育目標(1)~(3)を高次に引き上げるとともに、卒業研究・卒業論文執筆に向けて自らの専門性を高めていきます。 実習系科目では、本実習を振り返るとともに、その反省を活かしてオプション実習(4年次)を行い、教職に精通するとともに責任感を高めて、学習教育目標(6)を引き上げていきます。
◆4年間の集大成◆
講義系・演習系科目の集大成として卒業研究・卒業論文を完成させ、これまで培ってきた自らの専門性を確認します。また、実践系科目の集大成である「教職実践演習」(4年次後学期)においては、4年間の総ての学びの成果を活かしつつ、教育実践力の最終確認を行います。